「白樺プロジェクト」が始まって3年。これまで「林業的な価値はない」といわれてきたシラカバの「利用」が、違和感なく受け入れられるようになってきました。意欲的な外部のデザイナーやコーディネーターとのコラボレーションや、建築や家具関係のプロジェクトメンバー間での協業などを重ねてきました。それらを紹介するとともに、プロジェクトのもう一つの柱である「人の手で広葉樹を育てる」を考える展示とサイエンスカフェを行います。自給率が1割にも満たない広葉樹の循環的な利用と、森林の保全が調和する仕組みづくりを模索していきます。
また、絵本「シラカバ・ブック」を制作いたしました。旭川デザインセンターのブースにてお配りしています。白樺プロジェクトでは、これまであまり利用されてこなかったシラカバを北海道の持続可能な地域資源として捉え、産業として文化として地域に根付く活動をしています。人の手で「育てる」と、高付加価値で「利用し続ける」が2つの柱です。一過性のブームを作るのではなく、50年先を見据えて一緒に仕事をできる人と「出会える場」と考えています。