デザイナーをはじめ、各社と共にものづくりを進める多くの方々が一堂に集まる、産地ならではのトークイベント「クロストーク」を今年も開催。めったに見ることのできないコラボレーションから繰り広げられる新鮮なトーク、新しい視点にご期待ください。
日時
Day 1: 2023年6月22日(木) 16:00〜17:00
Day 2: 2023年6月23日(金) 11:00〜12:00
Day 3: 2023年6月24日(土) 13:30〜14:30
会場
旭川デザインセンター 2F ADC MUSEUM[GOOGLE MAP]
多摩美術大学教授で人類学者の中村寛氏と、ユネスコ・デザイン都市である旭川市のチーフデザインプロデューサー(CDP)で、KESIKI INC. 代表取締役の石川俊祐氏をお招きし、「人類学」と「デザイン」という2つの視点から、デザイン都市・旭川の未来についてお話しいただきます。
文化人類学者。デザイン人類学者。アトリエ・アンソロポロジー合同会社(Atelier Anthropology LLC.)代表。多摩美術大学リベラルアーツセンター教授。KESIKI Inc. Insight Design。「周縁」における暴力、社会的痛苦、反暴力の文化表現、脱暴力のソーシャル・デザインなどのテーマに取り組む一方、人類学に基づくデザインファーム《アトリエ・アンソロポロジー》を立ちあげ、さまざまな企業、デザイナー、経営者と社会実装をおこなう。著書に『アメリカの〈周縁〉をあるく――旅する人類学』(平凡社、2021)、『残響のハーレム――ストリートに生きるムスリムたちの声』(共和国、2015)。編著に『芸術の授業――Behind Creativity』(弘文堂、2016年)。訳書に『アップタウン・キッズ――ニューヨーク・ハーレムの公営団地とストリート文化』(テリー・ウィリアムズ&ウィリアム・コーンブルム著、大月書店、2010)。
ロンドン芸術大学 Central St. Martins 卒。Panasonic Design Company、PDD Innovations UKを経て、 IDEO Tokyo のデザインディレクターとして立ち上げに従事。その後、BCG Digital Ventures Head of Design を経て、現職。数多くのイノベーションプロジェクトに携わる。D&AD やグッドデザイン賞、全国各地のデザインセレクションなどの審査委員を兼任。Forbes JAPAN世界で影響力のあるデザイナー39名に選出。近著として 『HELLO, DESIGN 日本人とデザイン』(幻冬舎)など。「TCL-多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」 特任教授。
今年2023年にウェグナー賞を受賞し、現在旭川家具メーカーの匠工芸と共に製品開発を行なっているデザイナー、アンカー・バック氏をデンマークからお迎えし、同賞の第1回受賞者である織田憲嗣氏と共に、ウェグナー作品の真髄とお二人から見た旭川家具についてお話しいただきます。
ウェグナー賞とは、ハンス・J・ウェグナー氏の出身地であるデンマークのトナー市とトナー美術館が創設し、北欧デザインやウェグナーのデザインを世界に伝え、彼の評価を高めた人物に贈られる賞です。
1983年生まれ。デンマークの家具デザイナー兼家具職人で、木材を使用して実験や研究を行っている。デンマークデザインの巨匠と高品質の職人技の長い伝統に影響を得て、世代を超えて受け継がれるシンプルで自然に優しい家具をデザイン。ボードビルダーも学んだ。祖父は木彫家で、彼からの影響が大きかった。2023年、アンカーはその威厳のある家具と移動補助具が評価され、ハンス・J・ウェグナー賞を受賞しました。忘れ去られていたユーザーや人に焦点を当てている点が現代において重要かつ必要なデザイナーであると審査員から評価された。
1946年、高知県生まれ。大阪芸術大学卒業。高島屋大阪支店宣伝部勤務の後、フリーランスのグラフィックデザイナー、イラストレーターとなる。1994年から北海道東海大学芸術工学部教授。2015年東海大学名誉教授。2015年から東川町文化芸術コーディネーター。1997年デンマーク家具賞受賞、2012年デンマーク/フィン・ユール協会名誉理事、2015年第1回ハンス・ウェグナー賞受賞。著書「ハンス・ウェグナーの椅子100」「デンマークの椅子」「名作椅子大全」「FINN JUHL フィン・ユールの世界」など。
北海道日本ハムファイターズの新球場、「北海道ボールパークFビレッジ」に設置された、新庄剛志監督専用の椅子「ビッグボスチェア」の開発秘話を中心に、「世界がまだ見ぬボールパーク」として話題の北海道ボールパークFビレッジと旭川家具の共創についてお話しいただきます。
多摩美術大学卒業後、広告映像制作会社、東京ミッドタウンのイベントプロデューサー等を経て、2020年9月ファイターズ スポーツ&エンターテイメント入社。ボールパークのファシリティマネジメント、アートワーク、コミュニケーション戦略、イベント企画などを担当。
1980年兵庫県生まれ。神戸芸術工科大学工業デザイン学科卒業後、旭川高等技術専門学院造形デザイン科で木工を学ぶ。特注家具メーカー、インテリアナスに入社し、家具の製造とデザイン設計業務に従事。2018年にカプラ舎を設立。2021年国際家具デザインコンペティション旭川[IFDA]入選。旭川を中心に家具のデザイン・設計、開発に関して多角的な視点でサポート業務を行っている。
アメリカ、シカゴで生まれ育ち、University of Illinois at Chicagoにてプロダクトデザインを学ぶ。その後、複数の個人デザイン事務所で経験を積む。ルーツである日本で木工家具に携わりたく、2019年10月有限会社ワカサに就職。企画、設計、デザインを主に受け持ち、ボールパークを初め新たな取り組みにも挑戦している。